交流分析とは…

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カウンセリングでもよく利用されている考え方に、交流分析というものがあります。 エリック・バーンという学者が提唱したものなんですが、人の心を三要素に分解し、人間関係においてその三要素の各々がどの様に作用しているのかを分析・応用しています。 人の心の三要素とは、親の心、子供の心、大人の心によって構成されるものとなります。また親の心は父親の心、母親の心に分かれ、子供の心は自由な子供の心、従順な子供の心に分かれます。ですから、三要素とはいうものの、心の五元素でとらえるという考えになります。 この五つの心は老若男女問わず、誰もが各々多かれ少かれ持っています。個性はこの五つの心のバランスや、それぞれの心の強さによって形成されるのです。 父親の心が強いとルールや伝統を重んじたり、厳しい人になります。人に批判的な人はこの心が強いのかもしれません。 母親の心が強いと温和で優しくなります。反面おせっかいな面もあります。 大人の心が強いと、理知的に振る舞います。反面相手に冷たい印象を与えることも少くありません。 自由な子供の心が強いと無邪気な人とか、元気な人に見られることが多くなります。反面わがままな人とか、勝手な人と思われているかもしれません。 従順な子供の心が強いと素直な人、他人本位な人として行動していることでしょう。反面自分を主張しにくかったりすることが多いでしょう。 一般的にストレスをためやすい人は、父親の心が母親の心より強く、また従順な子供の心が自由な子供の心より強い傾向があります。 逆に言えば、母親の心や自由な子供の心を強めるように考えたり、行動すればストレスは軽減される可能性があります。 この五つの心のバランスはエゴグラムという心理テストで調べることが出来ます。 大抵の図書館では関連した書籍が置かれていたりしますので、興味のある方は試してみるといいと思います。
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