昨日の女

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そして今に至る…のだが… さぁ…これからどうしたものか… 「入るわよ」 そう聞こえたと思うと急にドアが開いた 「あぁ、香織か…」 川田 香織は俺の秘書であり、そして幼い頃からの友人、つまり幼馴染みだ 香織は俺というコネのお陰でこの会社に入ったのだが、そこら辺にいる秘書よりよっぽど仕事ができるし、何より昔からよく知っている奴なので誰より信頼できる良きビジネスパートナーだ 「ちょっと、さっき大内さんに何を言ったの?凄く怒ってたみたいだけど」 やっぱり怒ってるのか… 「…別に。それより喜べ。明後日からお前に1ヵ月間の有休をやるよ」 「1ヵ月も!?…それってもしかして大内さんと関係アリ?何があったの?」 「…聞くか?」 俺がそう言うと香織は『うん、うん』と頷いたので、昨日からさっきまで起こった事の全てを話した
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