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『……ツルギ、どうしてホムラを封印したんだ』
『……仕方がなかった。としか言えません』
『ならなんで俺には何もしない!! 俺もホムラと同じ大妖怪なのに!!』
『……確かに、ホムラと貴方は同じ大妖怪です。しかし、ホムラは貴方とは違って多くの妖怪を連れている長になる存在。今のままではきっと人間を喰らいます。そうなれば私はホムラを……』
『……だ、だからって』
『……ミカド、前に言いましたよね。私は破壊するしかできないと………破壊しかできない私にはホムラを封印することが最善の方法だったのです』
『……………』
『ですが、ミカド、貴方ならきっとできます。ホムラを助ける事も、それで人を犠牲にしない事も……』
『……ツルギ』
……ツルギ、あれから長い時間が経ったね。
あの後ツルギには会っていないけどきっといつか会えると思っているよ。
「ちょっと!! この女狐!! 私の焼いた肉を食べるんじゃないわよ!!」
「ふん!! こういうのは早い者勝ちだと習わんのか小娘が!!」
「……いいじゃない。そこまで言うなら私にも考えがあるわよ」
「さすが先輩!! 肉ぐらいで躊躇なく札を持って臨戦態勢になるなんて!!」
「あんたは黙ってなさい!!」
「……はいはい、新しいの焼くから落ち着いて」
「……鬼女」
「さすが先輩!! すぐにケンカ売るなん、ガッ!!」
「いちいちうるさいのよ!!」
「……はぁ、せっかくのバーベキューなのに。ミカド、肉なくなっちゃいますよ~」
「あ、うん。わかったよサクラくん」
その時はみんなを紹介したいな。
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