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鏡の前に立ち
顔を洗う
今日も学校か
タオルに顔を沈めながら
思う。
さらに整髪料をとり
指の間に絡め
髪を触り造形する
これをしなければ
女に間違われる
生まれつきの女顔なのだ
制カバンと竹刀を
持ち家を出る
「しどぅー!!!」
「え…」
大きな声の主は
まぁ…一応彼女なんだが
元気がよすぎてこま…ぐぶっ
「えへへーおはよぅ」
「…痛い…つか、お前…朝レンは?」
しばしの沈黙
「…あ」
「ああああぁあアアァぁ!!」
こけそうな勢いで
駆け抜けていく
我が彼女。結木 小鳥
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