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おばあちゃんの言葉にひっかかりながらも小枝子は急ぎ駅に向かった。
「あーあ、もうちょっとゆっくりしたかったなぁ」
「し…仕方ないよ!雪降るんだし!」
友達はいつになく強い口調だ。
「どうしたの?昨日から変だよ?スキー嫌だった?」
「…」
「違うの…ごめん…」
「やぁだ!謝んないでよ!気にしない気にしない♪そんな日もあるよ!」
「違うの!」
「え?」
「違うの…」
「どうしたの?…何かあったなら話して。」
友達はうつむいたまま。
「あの家…黒いのがいっぱい居たよ。人間じゃない何かが…」
そうか…
今わかった。お母さんが行かない理由。
そしておばあちゃんが言った言葉…
「オマエモイラレナイノカイ」
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