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中学3年の春、俺は毎年恒例のクラス替えで“君”に出会った。
『えーと……』
固まる俺。
『なんだお前、人の顔をジロジロと。失礼だぞ』
固まる俺に向かって言葉を発したのは、俺の隣の席に座っていた、煌めく笑顔のバックにドス黒いオーラを纏った、とても綺麗な黒髪の、とても綺麗な女子が一人。
『…クラス…いや…時代を間違われているのでは…』
聞かずにはいられなかった。
ダンッ!!
『なんだって?』
机をブッ叩いても尚、笑顔とドス黒いオーラを崩さない綺麗な女の子。しかし…
『なんでもないです!!』
激しく首を振る俺。
女子相手になにビビってるんだ…とか思うけど。
女の子の目が本気。笑ってない…
これでビビらない方がおかしい!
(…ヤンキーだっ!!この時代にヤンキーがいる!!)
…というか、席となりぃぃぃ!?
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