君と薔薇のヴァイオリンソナタ

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  最後の薔薇はなぜか、 既にたくさんの満開の花を 咲かせている。 その先に音源がある。 一陣の風が 吹いた。 視界が一面 ピンク色の薔薇の花びら。 香りも同時に届く。 花びらの先には 優しい音を奏でる 一人の少女。 歌うように舞うように 香るように優しく、 それはまるで薔薇そのもの。 ───綺麗だ。  
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