君と薔薇のヴァイオリンソナタ

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  「あぁ…まぁな…」 だけど俺のことは 知らないんだな。 もっとも、知ってたら殴ったりするはずがないだろう。 瞳をキラキラさせて 俺のバイオリンを見つめる。 なんだ、やっぱりこんなに 人間らしい目してるじゃん。 「ねぇ弾いてみても良い?」 「高いんだから壊すなよ」 ♪────── ボーッと目をつぶって その音色を聴いてた。 その流れで芝生の上に ひっくり返ると、 急に眠気が襲ってくる。 そういえば昼寝しに この公園に入ったんだっけ。 頭も痛いしな。 ああ… 4位… …さ…く? …もういいや… しばらくこのまま…  
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