君と薔薇のヴァイオリンソナタ

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  「ふぇ…?おはよう」 ちょうどいいタイミングで そいつは目を覚ました。 っていうか、さっきの俺の声で 起きただけだ。 「君なんで平日の昼間っからこんなとこにいんの?」 「ん~…今何時?」 腕時計を確認するが、 オーストリア時刻に合わせたままだったので使えない。 「わっもう2時!大遅刻だ! 学校行かなきゃ!」 うわっ 自分の時計で確認しやがった!わざわざ携帯の電源入れちゃったのに…。 「サボりじゃないんだ…」 お嬢様が学校サボっちゃいかんでしょうね。 遅刻して午後の2時にご登校 なんだから今さら急ぐこと ないんじゃないのかなぁ。 当の本人は焦って準備してる。 「じゃっ、じゃあ私行くから!ありがとうね!」 「おっおう…」 「あっそうだ!」  
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