アリアの海で契約を

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  お互い高校生だ。 平日は学校があるのは当然だろう。こいつはなんでこんな時間にここにいる? 「私?私はサボりだよ」 まさか。 「お前それ、なんたら女学院の制服だろ。品行方正の令嬢どもの一員だろ」 「えっとね…、話すと長いんだな。まぁとにかく、単位はもらえるから午前中はここにいても問題ナシなの。 だから毎日来てるの」 なんだかよくわからない。 気にならなくはないが、 俺自身も説明する気はないからお互いさまだろう。 「かなたくんは?」 「あー…俺もまぁ似たような感じかな。」 「じゃあお互いワケありね」 さくはいたずらっぽくニヤッと笑って見せた。 「そんなとこか」 結局何も教え合っちゃいないのに、なぜかひとつの秘密を共有したような、変な気分だ。  
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