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頭が朦朧としてる。
公園がすごく懐かしい
感じがしたけど、気のせい
だったのかもしれない。
周りの景色には
全く見覚えがない。
あー頭痛い。
公園でひと眠りしてから
帰ろうか。
今家に帰っても
もっと気疲れするだけだ。
しばらくは寝かせても
くれないだろう。
あの母親…
俺が帰宅したときの
あの女の台詞なら
容易に想像がつく。
『どうしたの4位なんて!体調が悪かったの?違うならどうして!答えなさい!恥ずかしくないの!?』
『お父さんは何ておっしゃってたの?先生は?どうしてのこのこ帰って来れるの!お父さんとお母さんに恥をかかせないでちょうだい!』
ああ、吐き気が戻ってくる。
目をぎゅっと瞑って頭を振る。邪念よ消え去れ。
とりあえず今は忘れよう。
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