16人が本棚に入れています
本棚に追加
ピンポーン・・・
インターホンをおす。
でも出てくる気配はない
おかしいやん。今日は仕事休みで家にいてるって言ってたのに・・・
こうなったらこれの出番
俺はニヤッと笑って鞄から鍵を取り出した。
朋の部屋の鍵・・・
いやー合い鍵ですわ・・・
やっとできた彼女・・
合い鍵交換するほどの仲になりました💕
鍵穴に
キーを差し込む・・・
「おーい・・・ 朋 ・・・おれへん?」
でも、部屋の中は電気がついてるみたいだった・・・
おるんかな?
俺はそっと中に入る・・・
廊下を歩いて突き当たりのリビングをドア越しにのぞき込む・・・
おるやん・・・
なにやってんねん?
よく見ると、 朋 はなんか一心に編み物をしているみたいだった。
おー一生懸命やっとるがな・・・何編んでんのやろ?まあ・・・無難にいけば
やっぱ彼氏である俺の・・
おーあの形はセーターやん・・・やるねー朋ちゃん😃
俺は、リビングに入った。別に足音を偲ばせていた訳じゃーない・・・でも、
朋は気づかない・・・すっごい集中力やねー君は・・・
俺は朋の後に立ちそこから覗き込む。
なかなかいい柄やないの・・・配色もええし・・・出来あがんの楽しみやな・・しかし…あんた・・・ちょっと鈍すぎない?
俺この部屋入ってからかなり経つけど、目―つりあげて必死に編んでるやん・・・周りのこと何も見えてへんのやなー・・・
ちょっとオモロナイ・・
そろそろ声をかけようとしたとき・・・いきなり 朋 が叫んだ。
「あーまた失敗した! 何で編み目が減ってるの?」
「わっ!」
いきなりの声に俺は驚いて反射的に飛び退いた
「わっ!」
俺の声にびっくりしたのか朋も飛び上がった・・・
「な・・何? 剛 来てたの?」
「き・・・来てたよ・・」
「いつごろ?」
「えーもう30分ぐらいになる・・・かな?」
「その間なにしてたの? 声かけてくれたらよかったのにー」
朋は呆れたように俺を見てる・・・
そんなこと言ったって・・
「 朋 が一生懸命編んでたから邪魔したらアカンと思って・・・」
「ちょっと一生懸命すぎたかなー肩凝っちゃった」
「マッサージしたるわ」
俺は後から朋の肩に手を置いた。
「うっわーお客さん無茶凝ってますねー」
「あームチャ気持ちイー剛 って上手だねー」
俺は得意になって手を動かしていた。
最初のコメントを投稿しよう!