ヤ・キ・モ・チ・ヤ・キ

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ピンポーン・・・ インターホンをおす。 でも出てくる気配はない おかしいやん。今日は仕事休みで家にいてるって言ってたのに・・・ こうなったらこれの出番 俺はニヤッと笑って鞄から鍵を取り出した。 朋の部屋の鍵・・・ いやー合い鍵ですわ・・・ やっとできた彼女・・ 合い鍵交換するほどの仲になりました💕 鍵穴に キーを差し込む・・・ 「おーい・・・ 朋 ・・・おれへん?」 でも、部屋の中は電気がついてるみたいだった・・・ おるんかな? 俺はそっと中に入る・・・ 廊下を歩いて突き当たりのリビングをドア越しにのぞき込む・・・ おるやん・・・ なにやってんねん? よく見ると、 朋 はなんか一心に編み物をしているみたいだった。 おー一生懸命やっとるがな・・・何編んでんのやろ?まあ・・・無難にいけば やっぱ彼氏である俺の・・ おーあの形はセーターやん・・・やるねー朋ちゃん😃 俺は、リビングに入った。別に足音を偲ばせていた訳じゃーない・・・でも、 朋は気づかない・・・すっごい集中力やねー君は・・・ 俺は朋の後に立ちそこから覗き込む。 なかなかいい柄やないの・・・配色もええし・・・出来あがんの楽しみやな・・しかし…あんた・・・ちょっと鈍すぎない?  俺この部屋入ってからかなり経つけど、目―つりあげて必死に編んでるやん・・・周りのこと何も見えてへんのやなー・・・ ちょっとオモロナイ・・ そろそろ声をかけようとしたとき・・・いきなり 朋 が叫んだ。 「あーまた失敗した! 何で編み目が減ってるの?」 「わっ!」 いきなりの声に俺は驚いて反射的に飛び退いた 「わっ!」 俺の声にびっくりしたのか朋も飛び上がった・・・ 「な・・何?  剛 来てたの?」 「き・・・来てたよ・・」 「いつごろ?」 「えーもう30分ぐらいになる・・・かな?」 「その間なにしてたの? 声かけてくれたらよかったのにー」 朋は呆れたように俺を見てる・・・ そんなこと言ったって・・ 「 朋 が一生懸命編んでたから邪魔したらアカンと思って・・・」 「ちょっと一生懸命すぎたかなー肩凝っちゃった」 「マッサージしたるわ」 俺は後から朋の肩に手を置いた。 「うっわーお客さん無茶凝ってますねー」 「あームチャ気持ちイー剛 って上手だねー」 俺は得意になって手を動かしていた。
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