deux.-2-

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いまだに真っ赤な顔をしている琴音を、風月はからかう。 『姫でも、真っ赤になるものなんですね』 「ふっ、風月さん!からかうのやめて下さい!!」 必死になる姿をみて、風月も恍輝も苦笑。 だが、そんな二人に気づく訳もなく、頬を膨らませてお怒りの琴音。 琴音にとっては心臓がもたないのだ。 いくら家で組の者とはいえ、男の人の環境に慣れていても、同年代の男の人とは、あまり関わりがないのだ。 いつも学校には、地味な格好だったため、目立ちはしても話し掛けられる事はなかった琴音。 周りにちやほやされたり、騒いだりする事を学校では経験していないから。 だからこそ、何もかもが新鮮で嬉しいのだ。
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