26人が本棚に入れています
本棚に追加
いまだに真っ赤な顔をしている琴音を、風月はからかう。
『姫でも、真っ赤になるものなんですね』
「ふっ、風月さん!からかうのやめて下さい!!」
必死になる姿をみて、風月も恍輝も苦笑。
だが、そんな二人に気づく訳もなく、頬を膨らませてお怒りの琴音。
琴音にとっては心臓がもたないのだ。
いくら家で組の者とはいえ、男の人の環境に慣れていても、同年代の男の人とは、あまり関わりがないのだ。
いつも学校には、地味な格好だったため、目立ちはしても話し掛けられる事はなかった琴音。
周りにちやほやされたり、騒いだりする事を学校では経験していないから。
だからこそ、何もかもが新鮮で嬉しいのだ。
最初のコメントを投稿しよう!