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「いえいえ、思った事を言っただけですから…。」 琴音は二人があまりにも嬉しそうにしてるので、急に恥ずかしくなって声が小さくなる。 恍輝は琴音の様子のおかしさに気付いたのか、軽く首を傾げる。 朔は効果音をつけると“るんるん♪”といった感じで琴音の様子には気付いていない。 三人は理事長室につくまで他愛のない話をしながら歩いていた。 そして理事長室の前につくとまたもや綺麗な顔立ちをした二人の少年が立っていた。 『ん…あぁ!!恍輝兄さん!何処に行ってたんだよ!!…その女、誰?』 『おや、確か恍輝も朔も理事長室に呼び出されてましたよね?どうして私達より到着するのが遅いのですか?おや…そちらの方は?』 二人はこちらに気付くと、恍輝を兄さんと言った少年は走り寄り、とても紳士的な態度の少年(っぽい)は歩み寄ってきた。 「こちらに編入する事になった柊 琴音です、よろしくお願いします。」 琴音は丁寧にお辞儀をしながら答える。 『琴音はね、歩いてる途中に俺にぶつかってね…で一目惚れした俺が話してた所に恍輝が来て…(省略)』 遅れた経緯を朔が答える。一部引っ掛かる点があるが、気にせず流す。 『おや、君が編入生ですか…。私の名は如月 風月(キサラギ フウゲツ)と申します、これからよろしくお願いしますね』 とても紳士的な立ち振る舞いをする少年―風月は恍輝や、朔がやった行動と同じ事をし、自己紹介をした。 「とても紳士的で素敵な方ですね、こちらこそよろしくお願いします。」 素直な感想を述べると、風月は『ありがとうございます、光栄です』と返す。
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