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だから、
誠人に彼女が出来たと知っても、
あまり彼女を羨ましいとも思わなかった。
とは言っても、
彼にとって
私の存在は…
10才も年上の
3人子持ちの未亡人…
彼女だと
公表したくなかったから…
近所の買い物も…
町内の祭にも
肩を並べて歩く事を避け
まるで不倫相手のようだった。
誠人の仕事着さえも
外に干さない様に指示されて…
私は愛する人と生活している事を
胸を張って
笑って話したかったから
結局
狭い町中…
大半の知り合いは
私達の事を
知っていたのだから…
何故そこまで
隠し通して
片身の狭い思いを強いられるのか…
私には納得行かないことばかりだった。
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