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ジャリッ・・・
やたら埃臭く、砂埃が舞っているのがうっとおしい。
それに、たまに見かける奴等は雑魚ばかり。
また今日も、今回の件も、つまらないで終わるのか。
またあの赤ん坊と戦えたら、どんなに楽しいだろうか。
赤ん坊でなくても良いかな。
あの草食動物の、強い時と戦いたい。
どうせ、この先の奥に居る奴も雑魚なのだから、
早く終わらせて自分の愛する学校に戻ったほうがずっと良い。
ああ、着いた。
あそこに座っている変な頭の男が主犯か。
期待外れも良いところだ。
こんな奴等相手に、草壁達は手こずっていたのか。
呆れて逆に面白い。
これなら、日中に学校に戻れそうだ。
でも・・・何なのだろうか、このもやもやした何とも言えない気持ちは。
彼はまだ知らなかった。
この出会いが、彼の人生に大きな痕を付けることに。
クフフ・・・彼がランキングに入っている雲雀恭弥ですか。
何とも細い体だ。
それでここまで来れたのは、賞賛してあげても良いでしょう。
でも、僕の相手じゃありませんね。
ランキングに入っているのなら、下位の者達のような猛者かと思っていたのに。
はっきり言って、拍子抜けです。
僕は早くボンゴレ10代目を見つけないといけないというのに・・・
でも、一体何なのでしょうね、この霧のような解せない気持ちは。
彼はまだ知らなかった。
この出会いが、彼の輪廻の旅に大きな標(しるし)を付けることに。
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