Ⅰ.短くて長い、ほんの刹那。(暴力表現有/シリアス

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ジャリッ・・・ やたら埃臭く、砂埃が舞っているのがうっとおしい。 それに、たまに見かける奴等は雑魚ばかり。 また今日も、今回の件も、つまらないで終わるのか。 またあの赤ん坊と戦えたら、どんなに楽しいだろうか。 赤ん坊でなくても良いかな。 あの草食動物の、強い時と戦いたい。 どうせ、この先の奥に居る奴も雑魚なのだから、 早く終わらせて自分の愛する学校に戻ったほうがずっと良い。 ああ、着いた。 あそこに座っている変な頭の男が主犯か。 期待外れも良いところだ。 こんな奴等相手に、草壁達は手こずっていたのか。 呆れて逆に面白い。 これなら、日中に学校に戻れそうだ。 でも・・・何なのだろうか、このもやもやした何とも言えない気持ちは。 彼はまだ知らなかった。 この出会いが、彼の人生に大きな痕を付けることに。 クフフ・・・彼がランキングに入っている雲雀恭弥ですか。 何とも細い体だ。 それでここまで来れたのは、賞賛してあげても良いでしょう。 でも、僕の相手じゃありませんね。 ランキングに入っているのなら、下位の者達のような猛者かと思っていたのに。 はっきり言って、拍子抜けです。 僕は早くボンゴレ10代目を見つけないといけないというのに・・・ でも、一体何なのでしょうね、この霧のような解せない気持ちは。 彼はまだ知らなかった。 この出会いが、彼の輪廻の旅に大きな標(しるし)を付けることに。
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