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05. 幼なじみと兄
佑乃は学校を出て、家まで走っていた。
(今日はっ…兄さんが帰って来る日…!!
早く帰らなきゃ…!!)
息を切らしながら走っていると、とうとう人にぶつかってしまった。
佑乃『うっ…すっすみませんっ…て蒼衣!!?』
蒼衣『…っ…ゆ、ゆの…?
…つかなんで走ってたの?』
頭を擦りながら、佑乃に問う。
佑乃『えーと…ι
今日は…兄さんが帰って来る日だから…』
蒼衣『あー直輝兄さんか…
遠い大学の先生してるんだよな。
俺も全然会ってないから…ゆのん家行っていい?』
佑乃『いいけど…』
蒼衣『だから、また走って怪我するなよ?』
佑乃『…ごめん、ありがと、蒼衣…』
そう言うと、佑乃は微笑んだ。
彼は、鈴原 蒼衣(スズハラアオイ)。
私の幼なじみなのです。
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