透の想い

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「透、お前…顔が緩んでる。」 「うっせぇ!シゲルに俺の気持ちが分かってたまるかよ!」 「…分かりたいとは思わねぇけど。」 このクールな奴は、飯嶋 シゲル<イイジマ・シゲル>。こいつも咲と同じ、俺の昔からの幼なじみだ。 俺達はいつも一緒で、小さい頃はよくバカ騒ぎして遊んでた。そのせいか、よく叱られたりもしたけど…。 俺にとって、3人で過ごした日々は何よりも大切な宝物なんだ。 …でも俺は、物心ついた頃から、咲を"友達"じゃなく"1人の女"として好きなんだって気がついた。 その事は、まだシゲルにも言っていない。言ってしまったら、3人の関係がバラバラになってしまう気がして怖かったんだ。 いつかは言わなくちゃと思っても、何て話しを切り出したら良いのか正直分からないまま… 今に至る。 でも普通、好きな人からメールが届いたら誰だって嬉しく思うのは当然だろ?
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