2人が本棚に入れています
本棚に追加
「透、お前…顔が緩んでる。」
「うっせぇ!シゲルに俺の気持ちが分かってたまるかよ!」
「…分かりたいとは思わねぇけど。」
このクールな奴は、飯嶋 シゲル<イイジマ・シゲル>。こいつも咲と同じ、俺の昔からの幼なじみだ。
俺達はいつも一緒で、小さい頃はよくバカ騒ぎして遊んでた。そのせいか、よく叱られたりもしたけど…。
俺にとって、3人で過ごした日々は何よりも大切な宝物なんだ。
…でも俺は、物心ついた頃から、咲を"友達"じゃなく"1人の女"として好きなんだって気がついた。
その事は、まだシゲルにも言っていない。言ってしまったら、3人の関係がバラバラになってしまう気がして怖かったんだ。
いつかは言わなくちゃと思っても、何て話しを切り出したら良いのか正直分からないまま…
今に至る。
でも普通、好きな人からメールが届いたら誰だって嬉しく思うのは当然だろ?
最初のコメントを投稿しよう!