再会、そして、さらなる深みへ

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 「駅前で自分の親より大きい。伸之が170だから、それ以上でトオルは、お前しかいないだろ。」    「え?!」     トオルは、誤魔化す為に引きつり笑いをする。    親に内緒で行ってたのに。    「俺が知らないと思ったか。何年親父やってると思う。」    トオルは、蒼井の父親と養父の顔を見る。    「こいつは知ってるよ。お前が里子だって。高校からの無二の親友だ。結婚して五年で、10歳のガキが出来れば察しがつく。」    (無二の親友ね。)    「息子を助けたのが浩一の子だって聞いて、願ってもないと思った。実は君に頼みがあって、今日は来たんだ。」    「頼み?」    「息子が、来年からうちの高校に入るんだが、心配でな。」    自分の学校に入るのに、何が心配なのか。    「今までは登下校は、送り迎えしてたが、青龍は全寮制だから。」    青龍は、県で二番に有名私立の男子校。    一番は、二つ隣の駅にある伯龍学園だ。    伯龍は、各界で有名な人の息子たちが集まる、超上流階級の人達の為の学校。    青龍は、上流階級といった少し下のランクの集まり。  
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