再会、そして、さらなる深みへ

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 (なんだ?今まで、物音一つで目が覚めていたのに。気付かなかった?)    トオルが寝る時には、伸嘉は自分のベッドで寝ていた。    でも今は違う。    ベッドから起きてきて、トオルの横にいる。     多少なりにも物音がしたはずなのに。    「おはよう。トオル。」    すっきりした感じがする。    無邪気に笑う伸嘉の顔が何故か安心した。    (なんだろうね。この子は。)    などと思いながら、トオルの口端が少し上がった。
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