親父達の秘め事

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伸之は、酒を持ったまま、浩一の隣に座る。 「時期が来れば話す。あの二人が俺達みたいになれたらな。」 「本当になるかな。親友にはなるかも知れないけど、その先はな。」 昔は本当にただの親友だった二人。 伸之の妻が亡くなって一年が過ぎた頃、久しぶりに会った二人は、良く一緒に酒を飲むようになり、自然と愛し合うようになった。 二人は、恋人同士になった。 傷心に付け込んだ形だ。 「大丈夫た。」 「どっからくるんだ。その自信は?」 「俺は昔から有言実行男だぞ。俺の夢は、四人で暮らす事だ。それより、今は居ない息子達より、こっちの息子の心配してほしいね。」 酒をサイドテーブルに置き、自分の股間を指差す。 「今日は話しだけじゃなかった?」 伸之は、ジャケットを脱いでベッドに乗る。 「お前だってその気じゃないか。」 どちらともなく唇を合わせる。 より深い所に舌が届くように、何度も合わせる向きを変えながら。 「浩一。もっと。」 伸之が、離れて行く浩一の顔を名残惜しそうに見つめる。
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