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毎日、トオルの我儘に付き合わされている伸嘉。
今日も抱き枕になってくれと言われた。
「お前が隣にいると、安眠出来るんだ。」
伸嘉は、元々人を疑わない方だから、文句を言いながらも、トオルのベッドにはいる。
「本当に何もしない?」
「あぁ。でもおやすみのキスはする。」
「はぁ?」
キスするだけで、約束は破られているのだが、毎日の事だから、伸嘉は自ら唇を重ねる。
すでに伸嘉の感じる所を知ったトオルの舌は、遠慮無く歯列を割って侵入して来る。
口腔の粘膜を擦られ、声が漏れる。
「うっ!」
合わせ知った一番感じる角度に合わせ、何度も向きを変え舌を絡め、お互いの蜜を飲み合う
その間にもトオルの手は、別の意識を持ち動く。
伸嘉の髪を撫でていた指は、耳に、首筋にと徐々に降下し、器用に動く指は、一つ一つボタンを外し、胸を這う。
「ト、トオル。何してるの?」
伸嘉は、少し離れた口から、声を出す。
「何もしないよ。ただ触れてるだけ。こことか?」
トオルの指が、胸の小さな飾りに触れる。
「何もしないって言ったのに。」
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