俺の過去

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 そこに座り込でいると、高校生ぐらいの少年が近づいて来た。    トオルは、怖くなり、逃げようとしたが、腕を捕まれる。     「落ち着け。」    話を聞くと、彼は、この街でボランティアとして、見回りをしている。    警察の目が届かないところでの犯罪を無くすため、友達集めてパトロールしているとか。    保護観察中で、奉仕作業の一環らしい。    彼の名前は、相沢慎吾。(あいざわしんご)    慎吾は、一人寂しい顔をして座っていたトオルが気になり、声をかけてきた。    トオルは、今までの事を話した。    親に捨てらた事や、里親の事。     「いいんじゃねーの?人は一人じゃない。その里親希望の夫婦に世話になれば。お前、人の暖かさしらないだろ?」    「人の暖かさ?」    おうむ返しで聞き返す。    「そう。俺も昔は相当荒てたけどよ、ある刑事に会って、変われた。何度も裏切ったのに、最後まで俺を信じてくれてさ。あぁ!この人は本当に俺を想ってくれるんだ。こんな俺の為に体張ってくれる人もいるんだ。って思った。」
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