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三上夫妻は、トオルと目線を合わせる為、身を屈める。
「三上さん。ごめんなさい。もう僕じゃだめですか?」
「何を言っているんだ?私は君以外考えていないよ。」
トオル、ぎこちない動きで抱きついた。
三上もおもいっきり抱き締め返した。
慎吾よりも大きな手で、泣き出したトオルの頭を撫でる。
今まで、父親に抱いてもらった事のないトオルには、嬉しかった。
初めて知った大人の男の暖かさ。
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