俺の過去

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 ※    あれから三年。    トオルは中学三年になっていた。    今は、三上の姓を名乗っている。    親にしてもらえなかった事を、たくさんしてくれた。    本当の親子のように暮らしている半面、慎吾とも会っていた。    何度も駅に足を運ぶうちに、手伝うようになり、昨年、慎吾の後がまになった。    今いるメンバーの中では、一番の古株になったトオルは、みんなに慕われている。     三年前におもいっきり泣いて安心したのか、すくすく育ち、とても中学生には見えない。    年上でも敬語を使うぐらいだ。    ある日、誰かが、大きな声を出して走ってきた。    「トオルさん。向こうで、喝挙げしてる連中がいます。」    そいつに促され、駅前の路地裏に行くと、三人の男が、一人の少年を囲んでいた。    見るからにお坊ちゃんという感じの少年は、少しおびえたように肩を震わせている。    「何をしているんだ。こんなところで。」    トオルは、両手の指をバキバキならしながら近づく。    「やべぇ。トオルさんだ。」    トオルの顔を見るなり、三人同時に、逃げ出した。
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