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マスターは「それだけはやめてくれ!!」ッと言っていた…。私はマスターの言っている意味が分からなかった。
なにが?えッ何がやめてくれなの?
その時くさい臭いがした。
お母さんがまいたのって、もしかして…灯油?
だとしたら家が焼けてしまう…。
「お母さんやめて!」
大声で言った。
それなのにお母さんは
私の言葉を無視して、
「この家もマスターもみんな焼けて死んだらいいんよ。」
「そんな事するのやめて!!」家を燃やしたって、みんな殺したって何の意味もない。そー思った。
カチッ!音が鳴った。
何だろ?と思い、お母さんの手元を見た。
ライターだった…。
「お母さんやめてよ…」
私はお母さんの所に走って
行った。
本当に嫌だった…。
涙が出てきた…。
私はどーしていいかよく分からなかった。
でもみんなを失うなんて嫌だ!
とっさにそう思うと、勝手に体が動きだしていた…。
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