過去の私

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★帰り道★ 小学校低学年の学校から帰る時、いつも通り友達(女の子1人、男の子1人)と一緒に帰っていた。 いろんな話をしていると… 男の子が私に聞いてきた。 「お前の家ってさ貧乏なんやろ?」 急に聞かれてびっくりした。 「え…違うよ。貧乏やないもん」 とっさに出た言葉だった。 確かに…この頃の私は、たびたび電気が止まったりして、ロウソクだけの生活だってあった。インスタントラーメン2個にキャベツを入れてそれを4人で分け合って食べたこともある。 でも私の家が貧乏だって思ったことは、1度も無かった。 だって1つ1つが楽しかったから…。 そして、私達のために働いているお母さんに対して、悪いと思ったから。
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