雨の日・・・

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ありがとう・・・みんな でもね・・・どんなに皆に感謝しても、どんなに忘れようとしても消せない物もあって・・・ 実の母親に捨てられたことと売り飛ばされた事、この事実は消せない・・・消えてくれない涙が込み上げて溢れてくる・・・・ 外は雨 「ちょっとトイレに行ってくるね♪」 笑顔で席を立つ自分がいて トイレなんか行くわけがなくてただの言い訳にすぎなくて私は外に向かう 雨の音が心地良い・・・ゆっくりと全身を濡らしていく 服も髪も肌も全部濡らして涙も雨と1つになって・・・・ 隠してくれる だから私は泣く雨の音と一緒に声を出して 実の母親に捨てられ売り飛ばされた現実を必要ないと言われた事を噛みしめながら・・・ うあぁああぁん!! ふぅ・・・うぅ・・・うあぁん! 「おか・・さん・・・会いたいよ・・・」 捨てられたのに、あんなに酷いことされたのに・・・お母さんに会いたいと思ってしまうのは何でだろう・・・ しゃがみこんで大声で泣く自分がいて なにもかもが濡れて視界まで滲む涙で見えなくなって 空「唯遅いな」 八「・・・そうですね」 三「ほっとけ直ぐに戻ってくる」 浄「ひでぇな」 うあぁあーん!! うぅう・・・ 空「なぁ、今のって」 八「唯の声ですね」 四人は庭の窓をみた・・・そこにはトイレに行くはずだった唯の姿が 地に膝をついて拳を握りしめ床をドンドンと叩き泣き叫ぶ唯の姿があって
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