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エリート
入学したばっかの頃、教室まで僕を送ってくれていたお兄ちゃんが別れ際少し心配そうな顔で僕に聞いてきた。
『ひまわり行くの寂しい?』
ひまわりは先生も優しいし同級生も3人居る。僕より少しお兄ちゃんの友くんも居るし無理な事言われないから楽しいよ。
ただ1年2組と同じ大きさの教室なのにお友達は4人しか居ない。
やっぱりココはミンナが勉強してる2組とはチョット違う。
なんで僕がココに通っているのか考えてみたんだ。
≪慧(けい)ちゃんは探し物の名人だね!≫
≪慧ちゃん凄いね!よくこの違いに気付いたね≫
≪慧ちゃんは几帳面な子だね!≫
≪慧ちゃんは苦手な事もあるけど、その苦手な事が出来るお友達が知らない様な凄い事もよく知ってる、誰も気付かないものに気付ける力はこれからの時代きっと求められる才能になるよ!才能って凄いんだよ!≫
慧ちゃん‥僕の事なんだけど僕はある意味才能持ちらしい。
才能ってあれだよね?アムロとかララァとかが持ってる他の人にない力とか、天才🌕🌕みたいな‥ん~何て言うんだっけ?
あ!エリート!!
確かそんな感じの人達の事言うんだよね?
確かこの前やってた昼のテレビで、エリート🌕🌕🌕の孤独とか、いつも1人ぼっちのカッコいいオジサンが出てきて言ってたな‥エリートは皆と違うから孤立するんだって。
『あぁ、僕はエリートだからミンナと違う教室へ行くのも仕方ないんだ。。』
お兄ちゃんにそんな感じの事を言った気がする。
そんな僕の気持ちを、お兄ちゃんから聞いたママはチョット変な顔をしかけたけれど、ニッコリ笑って『そうだね!慧ちゃんは凄い力持ってるんだよ。頼もしいね!』って抱き締めてくれたから悪い事ではないのだと思った。
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