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僕は拾った紙を加奈にみせた。加奈に読めるとは思えないが
生華「この単語を調べてるんだよ。加奈、読めないか?」
加奈「う~ん。わかんない。」
やっぱり、読めなかったがそれはそれで安心した。加奈から紙を返してもらい僕は再び、辞書に目を向けた。
生華「ほんとに、なんて読むんだろうな~。」
そう呟くと加奈が聞いてきた。
加奈「ねえ。聞くけど、それ読み方調べてどうするの?」
生華「え?・・・」
そう言われてみると、たしかに何のために調べているのかは、自分でも少し分からない気がしてきた。
生華「暇潰しだよ。」
適当に答えることにした。
加奈「ふ~ん。まあいいけど時間は貴重に使いなさいよ。」
そう言うと、加奈は図書館から出て行った。ふと僕はさっきの言葉に疑問を持った。
生華「(あれ?なんださっきのセリフ。あんなこと言う奴だったかな?)まあ、確かに時間を少しは無駄にしてる気が・・・あれ?」
そういえばさっき久しぶりに会ったので思い出さなかったが、
加奈「あいつ、確か重度の本嫌いだったはず。じゃあ、何しに来たんだ!?」
時間を無駄にしているのは、僕だけじゃないと思った。ちなみに読み方はまだ分からない。
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