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生華「学校さえ見えれば、帰れないことはないんだけど・・・」
言い訳じみたことを言ってみるが、結局、今いる場所から学校が見えないから口走るセリフである。
生華「明かりも、ほとんどないしな・・・これも、役に立たないし。」
そもそも、明かりがないから、携帯のフラッシュを使おうなど考えた瞬間分かりそうなものであるが、自分で実行しているので何とも言えない。
生華「また、墓穴か。今日は多いな~。しょうがない、電灯のあるほうに歩いてみよう。」
ということで、電灯のあるほうに歩いてみた。1個だけ見つけた電灯。そこから何か現在地が分かるものが見えないかと思っていた。そして段々、電灯に近づいていくたび、気づくことがあった。
生華「あれ?何か、電灯の下に人影みたいな・・・遠くてよく見えない。」
こんな場所に人。近辺住民だろうか。
生華「まあいいや。あの人に現在地教えてもらおう。」
そう思い、いなくならないうちに、急いで電灯に向かって走った。そして、近づいて良くみるとその人は真っ黒なコートを着て、そっぼを向いていた。
生華「あの・・・すみません。・・・・・・あの。」
話しかけてみたがまったく、反応が返って来なかった。僕はその人の肩を叩いて気付かそることにした。
生華「あの・・・」
フワ
生華「え?今、触ったよな。・・・」
肩に触れた・・・つもりだったが、何も感じなかった。暗くて外したのだと思いもう1回触ってみた。
フワ
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