5人が本棚に入れています
本棚に追加
進「おーい。生。購買行かないかー」
うるさいな。やっと眠りかけてたのに。
生華「悪いが、進。あいにく今日は金がないうえあっても購買に行く気はない。」
進「でも結局お前。弁当食ったらすぐ寝ちまうだろ。たかがいっしょに購買に行くくらい付き合ってくれてもいいだろ。」
こういう場合、一番に思うことは「ほかの友達を誘え」だが、僕も、進も友達はごくわずか(しかもクラス外)なのでそんなセリフは間違っても言えない。自分を自虐することに成り兼ねないからでもある。
生華「分かった分かった。付き合ってやる。その変わりジュース1本おごってくれ」
進「は!?冗談だろ。」
生華「冗談だよ。そんなに本気っぽい反応するな。」
進「ふー、よかった。あのな、生。一応言っておくが今月ピンチなんだよ。ジュース1本の値段とて無駄にはできん。」
生「はいはい。そこまで力説しなくても大丈夫だよ。」
そんなに金がピンチなら、何故購買に小遣いを使うのかと疑問に思うがめんどいので聞かないことにしよう。
生華「それにしても、現実って退屈だなぁ。」
進「はっ。またそのセリフか。生。お前1日1回はそのセリフ言ってないか。」
生華「さあな。自分では覚えていない。」
と、自分で言った後に思ったがたしかに1日1回は呟いている自信がある。そんなものに自信を持っても何にもならないが事実なのだから仕方ない。最近現実がつまらないと思い始めた。いつから思い始めたかは覚えていないが、そのせいか最近憂鬱気味だ。なんか、そんな感じの『退屈』だの『憂鬱』だの入ったアニメがあった気がするが、僕はあまりアニメには詳しくないので深く考えないようにしておこう。
進「よし。ついた。じゃ買ってくるからそこで待っててくれ。」
生華「わかった。」
僕は近くにあった柱にもたれて、進を待つことにした。
最初のコメントを投稿しよう!