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購買から帰ってきた後、とはいっても5時限目、6時限目が終わった後だが僕は、進に薫のことについて聞いてみた。
生華「なあ、進。薫っていう奴知ってるか?」
進「かおる?同級生の薫瑛子のことか?」
生華「んー?多分そうだ。」
進「いや、多分って何だよ。知ってて聞いてきたんじゃないのか?」
生華「いや、その薫っていう奴の噂っていうのが気になってな。何か知らないか?」
進「うーん。あ、そういえばちょっとだけ聞いたことあるな。なんでも、薫には裏の顔があるとかなんとか。」
裏の顔・・・ありきたりな感じがしたが僕がそんな話し聞けるほうが珍しいので少しワクワクする。
生華「裏の顔があるってことは表とは違うってことだよな?表はどんな感じなんだ?」
進「ちょっとまて!お前知らなさすぎだぞ。まさか顔も分からないわけじゃ・・・」
嘘を言っても何もならないので本音を言うことにした。
生華「んー、実はそう。」
進「だったら、俺なんかに聞くより、直接会いに行ってみろ!」
なんだか・・・進が、ちょっと熱くなっているような気がするのはきのせいか?
生華「いや、いいよ。お前から聞ける話しだけで。」
進「いいや!それは、許さん!」
生華「何ゆえー!?」
急にテンションが変わった進は、言動不明になってきた。
進「と・に・か・く、さっさと行ってこい!クラスはCだから。」
僕は無理矢理、教室の外に出された。(ちなみに僕のクラスはBだ。)
生華「(進の奴。何をあんなに熱くなってたんだ。熱くなってたけど言っていたことにどれだけの利点があるとは思えないが。まあ、いいや。)」
僕はすぐ隣のCのクラスに向かった。
進「ったく、生の奴は好きな奴のことは、人に聞く前に一度会うべきだってーの。」
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