5人が本棚に入れています
本棚に追加
来たことのないクラスで知らない人に、知らない人のことを尋ねるのは、いまさらになってどうかと自分で思うようになってきたが、ここまで来たからにはやるしかない。
僕は適当に、クラスの人に話しかけることにした。
生華「あのー、すみません。」
生徒「はい?なにか。」
生華「あのー、薫瑛子っていう人いませんか?」
生徒「え?彼女ならいまさっき出て行ったけど、会わなかった?」
え?いまさっき。ということは・・・
生華「あ、どうも有難う。」
僕は、そう言いすぐにクラスからでて、窓際に立ちすくんで考えることにした。・・・・・・考えはすぐにまとまった。
生華「(つまり、さっきの無表情女が薫瑛子だったってことか。・・・)」
僕は、購買で話していた二人にすごく同感した。
生華「(確かに、あれは彼女にするのはちょっといやだな~)」
まあそんなことはさておき、これからのことを考えることにした。
生華「さて、どうするかな?・・・ん?なんだあれ」
少し背伸びをした後に床をみると、一枚の紙切れが落ちていた。僕は拾って何があるわけでもないが少しチェックすることにした。
生華「んー・・・?」
真っ白な紙には、一個の紙いっぱいの円と、その円の中に三個の文字がかいてあった。
文字は筆で『怪狩り』と書いてあった。
生華「なんて、読むんだ?かいかり?」
こういうとき、若干国語苦手な自分がいやになる。
最初のコメントを投稿しよう!