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「…ん」
「あ、おはようハゲマル」
「赤西しつこいとカメに嫌われんぞ」
「…Σ!」
目を開ければ、いつものメンバーが戯れあってて、少しホッとした。でも、頭の中は上田のことしか、浮かばなかった。
「カメ…上田、は?」
メンバーが戯れあってる脇でカメは、俺の言葉に目を伏せた。
でもすぐに、田口が口を開いた。
「ねぇ、これ以上黙ってても何もならないんじゃないかな…」
「や、確かにそうかも知れねぇけどよ。今のコイツには…」
「…何だよ…やっぱ上田に何かあったんだな?」
嫌な予感がした。聖の言葉に眉を寄せながらメンバーの顔を見つめる。
しばらくして顔を見合わせたかと思うと、考えが一致したようにカメがゆっくりと口を開いた。
「上田は…中丸のことだけ…忘れて、た」
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