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どうしたら、いい?
俺は、お前に何て言葉をかければいいんだろう。
上田…ごめん…。
ーーーーーーー
深夜。仕事終わりの俺は、いつものように上田を助手席に乗せて、家路へと車を走らせる。
「ね、中丸?」
「ん?」
走らせる静かな車内で、上田がポツリポツリと呟くのと同調するように、空からは小さな雨が静かに降り始めた。
「俺さ、今スッゴい幸せ。新しい仕事も少しずつやらせてもらえるようになったし…なにより、一緒に…居られて」
「どうした?急に」
いつもより素直に言葉を繋ぐ上田を見ながらハンドルを握り直して問えば、少し素っ気なくて、でもちゃんと、上田の気持ちは分かる気がした。
「別に」
そう言って、流れる景色を見ている上田の横顔がとても儚げで、ちょうど信号待ちにかかったところで車を停める。
そして、身を乗り出して上田の顎を捕らえた後、そっと上田の唇に振れるだけのキスを落とした。
「…もうちょっと、待ってね」
「ヘタレのくせに」
にっこり笑うと、上田は少しむくれたように、でも僅かに笑ってまた窓の外を眺めている。
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