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数時間前
「ん…」
眩しい。ここ何処…
「あ、上田大丈夫?」
声のする方に目をやると、カメが心配そうに俺の顔を覗き込んでくる。
目を細めてカメの存在を確認するように、そっと手を伸ばした。
「ん?どうした?」
「ここ何処」
握り返された手に温もりを感じて、安堵しながら尋ねる。
「病院だよ?」そう言いながらカメは布団を掛け直してくれた。
「…病院、?なんで?ッ…!」
意味が解らなかった俺はベッドから起き上がろうとしたら、頭に鈍くて重い痛みが走った。
「包帯…?」
「あー、無理しないで?怪我してんだからさ。命に別状なくて良かった。マジホッとした」
「……怪我?は?なんで?」
「え?」
無意識に眉間に皺が寄る。誰かに、やられたっけ…。不良に絡まれた記憶無いし。どっかから落ちた?仕事終わった記憶あるから、リハの最中じゃないだろうし…
「待って、俺何で怪我したの」
「…上田?」
「いや、意味解んないし。俺どっかから落ちた?」
俺の問い掛けにカメも俺と同じように眉間に皺が刻まれていく。
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