妄想の世界

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悪夢であれと朝日に願う 彼は俺よりもすごい。俺よりも筋肉あってガタイもいいし、俺よりも頭が良くて真面目で、俺よりも綺麗好きで部屋はいつも片付いてる。そう、俺とは全くの正反対だ。 朝の日射しが窓から照っていて、目も覚めてるのに、俺はまだ布団の中にいた。 …さっきまで、怖い夢を見てた。 ルートが、大好きな彼が、俺から遠ざかっていく夢。…知らない女の人と一緒だった。 ルートはその人と幸せそうにしてて、俺が名前を呼んでも、全然気づかなくて…。俺との距離がどんどんどんどんどんどん離れていった。俺がどんなに走っても…。 そこで目が覚めた。 幸せな笑顔で、見つめ合う二人が脳裏に写る。途端に、涙が溢れてきた。 …俺とは、性格が正反対だし…俺、男だし…釣り合いっこない、のはわかってる…。わかってるけど…。 「…ホントに…大好きなんだよぉ…」 涙声だけど、ぽつりと出た言霊が、彼に届けばいいと願った…。 ...END? ~あとがき~ 最初の作品がこれかよ;フェリちゃんがルート大好きってのを表現したかっただけなんだけどな…(´Д`)もしかしたら対比でルートのも書くかも…。
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