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「ライノルズ様~。ローゼン=フォン=ライノルズ様~」
黒い髪をした、人懐っこい顔の少女が誰かの名前を呼びながら歩いている。時々髪の隙間から見える耳が尖っていることや、しっぽが生えていることから人間ではないことが分かる。
「も~。ライノルズ様~。どこにいるんですか~」
少女が呼びながら廊下を歩いている時だった。
「ライノルズ様なら地下に行って何かやっているようですよ?ヒルム」
白い髪に捻れた角を生やした、落ち着いた雰囲気の漂う青年が、ニコニコしながらヒルムに話し掛けてきた。
「あ。ティアノイズ様~。ライノルズ様は地下で何をしているのですか~?」
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