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彼らにとって異次元というのは、おとぎ話の中でしか聞いたことのない、夢・幻のような存在でしかなく、今まで異次元につながる門など、見たことも聞いたこともなかったのだ。
「大丈夫なんですか~?」
ヒルムが不安げな声を出した。ティアノイズも僅かに顔をしかめている。
「いや、大丈夫かどうかは正直な所全然分からない。おそらく、この世界で初めてのことだからな。私にも何が起きるかは分からない。
だから、一応、召使達には全て、三日後それぞれの故郷に帰るよう、休みを出した」
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