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俺は歓談しながら、先輩の家まで帰路を共にした。
「送ってくださってありがとうございました」
ぺこりと頭を下げてきたので、
「いえ、どういたしまして」
俺は笑顔で返答する。
「それではふみきさん、また明日です」
そんなこと言われるとは思わなかった。
でもまあ礼儀として、
「はい、また明日」
俺も一応先輩と一緒のことを言ってみた。
「では失礼しますね」
俺は手を振って答える。
そして先輩とは門の前で別れた。
先輩の家はデカい。
なんかもういかにも屋敷だし。おれんちがみじめに思えてきた。
先輩は多分お嬢様なんだろうな。
本物の。
俺は家まで今日のことを思い出してにやけていただろうよ。
ちなみに明日は土曜日だから学校はないんだよな。
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