光の方へ

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そのときの俺の顔はどん位恐ろしかっただろうね。 男たちは一瞬すくんで、反射のように俺の襟を掴んで持ち上げた。 「……かっこつけてんじゃねぇぞ」 「…………はなせ」 「ぐッ……!?」 俺は語調を強くして──声音を心持ち低くして──言葉を浴びせるように口を開いた。 「──はなせ」
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