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頬を真っ赤に染め、ムキになって反論するヤスエ。
これは本当に、無人島でお楽しみだったのかもしれないわ
ヒロミはそう勘ぐった。
長い付き合いなのでヤスエとアキラの性格や、嘘を茶化して隠すクセ
すべて手に取るように分かってしまう。
ヒロミの脳裏に、波の寄せてはかえす離島の洞窟の中で、激しく求め会うヤスエとアキラの肢体が焼き付くように浮かんだ。
胸が高鳴り、呼吸が早く荒くなる。
身体の芯に熱い火が灯り、思わず潤んだ瞳で誘うような視線をケンジへと向けた。
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