楽園

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深夜、淡い月明かりがテントの生地を透けて、ほんのりと狭い隠れ家のなかを照らす。 ゴツゴツと寝心地が悪いテントの床。 しかし、ヒロミにとってケンジの傍らで眠れるのなら、それは極上の羽毛布団に包まれているような心地よさなのである。 ケンジの指がすっとヒロミの身体に滑り込んできた。 やがてそれは、慣れた調子でヒロミの敏感な部分にたどり着き、やさしく強く浅く深く、愛撫を与え続ける。
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