第1章 東京

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そこらかしこで銃が乱発されている。 連続で発射している音、音、音。 悲鳴や泣き声、助けを求める声など日常茶飯事のことである。 瓦礫だらけの整っていない道路を歩きながら、少年は1人歩いていた。 此処は2098年東京。 ほんの100年ほど前にあった高層ビルやらは、いつの間にか瓦礫と化していた。 政府が掲げた計画により、内戦が各地で勃発していた。 政府が掲げた計画。 『犯罪履歴のあるものや、問題を起こしたもの達は全て東京へと隔離する』 軽い罪でも強制的に犯罪者は全て東京に送られる。 しかし、送られてくるのは全て男達ばかりである。 性別が男であれば、年齢がいくら幼くとも年老いていても、関係なくつれてこられる。 其処は最早無法地帯と化し、麻薬や暴行、リンチ強姦なんでもありといった状態だ。 生き残るためならば、何をしたって構わない。 幼い子供が標的にされ、性的な目的での暴行が一番多いが、閉鎖された東京、その中に女は1人もいないのだから仕方ないといえば仕方ないことだ。 弱いものから消えていく。 これはいつの時代もきまっている。 生き残りたければ殺せ。 殺される前に殺せ、そういうことである。 少年は、無実の罪で此処にいれられた。
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