学園祭突入!

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悠太「こんな事にならなければ嬉しかっただろうな?」 楓「そうですね、だからむざむざと実力も出さずに捕まる。そう思ってサプライズを用意しました。」 楓はそういって親指を悠太が来た道の方を指した。 トコトコと歩く人影。 遠くだが何かを捜しているように見えた。 徐々に顔の輪郭が朧げながらも見えて来る。 悠太「み、翠……」 何故こんなところに! そう疑問に思ったが悠太は自分が立ち上げたイベントのせいだと直ぐに気付いた。 しかしここに居ては危険の可能性も否定出来ない。楓の言葉も気になる。その思いから悠太は叫び声をあげるため息をばれないように静かに吸い込んだ。 だがそれも楓にはお見通し、悠太の口を根が塞ぐ。 楓「さてと、悠太さんにはお口にチャックをしてもらって!サプライズといきますか!」 腕を振るい根を操る楓。 それに合わせて悠太の身体が持ち上げられ、地面から3m程の高さで停止した。そこに木が悠太を隠すように青々しい葉で覆われた。 しかし覆われながらも悠太は下の様子が見えるようになっていた。 悠太の居場所が分かる楓はそこにわざとらしく投げキッスをすると大声で叫ぶ。 楓「翠さ~ん!」
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