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縛っていたはずの木の根は消えて無くなり、悠太と翠はいつの間にか脱出。驚きを隠せない楓だったが同時に喜びもその表情から見て取れた。
悠太「ちょっと待ってろよ?翠。って言っても聞こえないか……」
楓(残念ですけど確実に心臓を貫いたから無駄……!?)
本日二回目の衝撃。
翠の傷がない。服も穴なんてなくなっていた。
楓「!?」
そして続けざまに今日最大のショック
ゆっくりと立ち上がる悠太からただならね殺気が洩れていた。
ゴクリと固唾を飲み込む
カタカタと奮える身体。
しかし顔は笑顔で歪めていた。
何時でも悠太の行動に対処出来るように周りにいくつもの木の根を巡らせる。
悠太はそんなのを無視してゆっくりと一歩一歩確実に近づいてくる。
距離にして約30m程になったとき、先手必勝、楓が仕掛けた。
悠太の足元から数本の根の槍が生え、悠太を攻撃する。
パスッ
悠太は避けようともせず直撃。
しかし悠太には傷一つついていなかった。
楓「なっ!?」
攻撃したはずの根は何故か悠太の身体に当たっているにも関わらずダメージ0
楓は次々と攻撃を仕掛ける。
しかし当たらない。
楓「効かないなら最大級の攻撃を」
腕を振るう
楓「くらえ!」
悠太の周りを根がドーム場に覆われていく。
完全に密閉した所を根が重なって出来たもはや重槍と呼べる槍がドームを囲む。
楓「行け!DEATH ROULETTE!」
一斉に突き刺さる槍。黒ヒゲ危機一髪のように突き刺さるが実際は違う。逃げ道の無いドームに隙間無く刺さる槍。
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