最終章

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悠太「まあ座れ。」 ドカッと椅子に座る悠太は入口に立っていた楓を向かいのソファーに座るように促した。 緊張した面持ちで座る楓 悠太はなにやらごそごそと椅子に座りながら棚を漁っていた。 楓「どうして私を生かした」 起きた時からの疑問。ストレートで悠太に問いただす。 悠太「その話しは後で!おっ、あったあった!」 悠太の答えに顔を強張らせる楓に対して悠太は何かを見つけたらしく棚から見つけたモノを取り出し、楓の前の机に置いた。 楓「ま、饅頭?」 箱に入った饅頭を悠太は一つ取ると口に放り込んだ。 悠太「食え」 楓「いら…「食え」」 もごもごしながら行儀悪く食べる悠太 楓「いらない」 悠太「なら俺は話さん」 仕方なく楓は一つ饅頭を取るとチマチマ食べた。 一通り食べると悠太が口を開いた。 悠太「なんで生かしておいたか……だったよな?」 楓は頷く 悠太「ダチだからかな?」 楓「答えになってない。」 悠太「不満?だけどこれぐらいしか理由が無い。」 楓「翠さんを殺したのに?」 悠太「それは許されんが翠は生きてる。だからいいの。」 楓「確か私は確実に心臓を貫いた。何故?」 悠太「俺のコンダクターの能力」
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