24436人が本棚に入れています
本棚に追加
カラカラカラ
渇いた医務室の扉を開けると、無表情でベットから外を見ていた翠が柔らかい笑顔を悠太に向けた。
翠「どうだった?楓ちゃん認めた?」
悠太は翠の横に座ると話し始めた。
悠太「渋々って所かな?罰は認めて貰ったよ。」
翠「罰?」
悠太からどうやら聞いていなかった様子。不思議そうに首を傾けた。
悠太「そう!その罰ってのは俺の補佐官的立場になること。今まで恵に頼りっぱなしだったから楓を付けることにした。ナイスだろ?」
ニッコリと自信たっぷりに親指を突き出す悠太に翠は溜息しか出てこなかった。
こうなった悠太は止められない。短くとも悠太と一緒に過ごした翠はツッコミたいがツッコミが出来なくなっていた。
悠太「まあ大丈夫だって!……たぶん」
頭痛がしてきた翠であった。
悠太「それより翠はもう傷大丈夫か?痛くないか?傷口開いてないか?」
突然思い出した悠太は心配そうな顔をして翠に話し掛けた。
翠「大丈夫よ。もう心配しないで?それに悠太が治したんでしょ?」
悠太「いや、そうなんだけど……」
口ごもる悠太
翠「そうなんだけどってなんか不安でもあるの?」
悠太「あの回復方法、他人にやったの初めてで上手くいくかわからんかったから……」
誰か翠にバフ〇リンを持ってきて下さい。
最初のコメントを投稿しよう!