最終章

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それから二年半の年月が流れた。 あの時の事は今でも鮮明に覚えている。 それから色んな事が起こった。 楓が俺の補佐官的立場にたってからというもの、恵は仕事が減ったと嬉しそうにしていた。今では暇となれば楓を引き連れて街に繰り出してる。楓が疲れると歎いていた。 楓がいなくなったクラスでは少しの間寂しい感じになっていたらしいが、時とは凄いもので今では1番うるさいらしい。 楓がどうしていなくなったかは教えていない。でも何時かは会えるだろう。 白百合さんは首席卒業後、直ぐにイレイザーに入隊。ちょくちょく一緒に任務に行ったりもしてたりする。 毅さんはコーヒー農園を拓くと言い残し旅立った。うん、いい夢だけど阿呆だ。 美羽も今年から中学生で、あっちの親から俺の所に住んでいいと許可が下りた。俺は断ったが美羽に泣きつかれ渋々了解してしまった。あれは嘘泣きだったと思う。ポケットから目薬落としてたもん 早咲きの桜が降る学園。今日は翠達の卒業式。 久しぶりに学園に立ち寄る事にした悠太は門の前に立っていた。
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